誰にも読まれなくても文章を書く by pha
いや、もっと大きい理由は、書くことに圧倒的な快楽があるからだ。どんな快楽よりも文章を書くことが一番楽しいと思っている。世界を自分なりのやり方で工夫して言語に落とし込むこと。そのやり方を考える過程や、納得のいくかたちで書きあがったときの達成感が、一番好きだ。
僕もそんな感じで文章を書いていると思う。「あれはこういう風に説明できるんじゃないか」とふと思いついて、それを言葉にする、という瞬間が一番楽しい。それを読んでくれる人がいればこしたことがないが、賞賛を求めて書くわけじゃない。自分の気持ちよさのためだけに書いている。「面白いですね」と褒められても、「まあそれはそうでしょ、それは僕が面白いんじゃなくて世界が面白いんだから、当たり前」と思っていたりする。
共感するなあ。特にぼくは Scrapbox で日記を書くようになってから「あ〜、これは自分のために書いている」という手応えを強く感じていて、社会にふりまわされすぎない「書き」を自分のペースで楽しんでいる。心地いい。自分の場所。自分の時間。コメントもいいねもない空間。